パルス整流変圧器は、多相整流により整流ユニットの直流側におけるリップル率と交流側における高調波を低減することができる。これは、整流ユニット内での人工的な移相により、主たる高調波が従来の第5次・第7次ではなく、第23次・第25次以降に存在するようになるためである。この設計により、二次側高調波が系統側に与える影響が大幅に改善される。
系統側巻線における移相は、整流変圧器における一般的な設計である。通常、12パルス整流変圧器は軸方向分割構造の低圧巻線を有する。2台の12パルス整流変圧器を同時に使用することで、24パルス整流を実現できる。しかし、2台の12パルス整流変圧器を使用すると、より多くのスペースを占有し、コストが増加するなどの課題がある。
当社が設計・製造する24パルス整流変圧器は、2組の12パルス単巻整流コイルを並列に接続し、1つの鉄心で構成される。これにより、4組の三相線間電圧を形成し、各線間電圧の位相は順に15°ずつ異なる。4組の整流ブリッジ回路は、相間リアクトルを介して並列接続され、24パルスの直流電圧を出力する。
この設計により、本回路における単巻変圧器の容量を82.7%削減できる。そのため、整流器の体積を大幅に低減することが可能である。この利点は、大電力整流が必要な場合に特に顕著である。




